【雑談】お寺で8泊9日坐禅修行体験記

雑談

仕事とは直接関係ないのですが、仕事にも役立ったと感じている坐禅修行の経験について書こうと思います。

何で坐禅?どんな効果があった?

坐禅に興味を持ったのは、学生時代の研究室で一緒だった友人(南インド出身)が、10日間の瞑想合宿の経験が人生を変えた!と熱弁してくれたからです。

彼が言うには、頭の中がクリアになる、処理能力が上がる、頭が良くなった気になる、などの効果が一時的に見られたとのこと。私も雑念だらけで不安の多い頭の中をすっきりさせたいなーと、やってみることを決めました。

体験後、私も頭がクリアになる感じ、仕事がスムーズに進む感じを体験しました!坐禅を継続しなかったため、効果が持続したのは1ヶ月くらいでしたが…笑

ちなみに、彼が体験したのはヴィッパサナー瞑想というスタイルで、坐禅とも似ていますが少し違うみたいです。インドでコースを受けたそうですが、日本でも京都、千葉に会場があります。

Vipassana Meditation: 日本

こちらだと初回は10日間連続のコースしかないうえに、開始日が固定されていて予定を合わせるのが難しく、断念しました。いつか絶対受講したいです。

体験した場所、日程

結局私が選んだのは、京都・亀山にある宝泉寺という臨済宗のお寺です。水曜日以外ならいつでも修行が開始できて、日数も3泊4日以上で自由に設定でき、他にはない自由度の高さだったのが決め手でした。

修行体験ができる禅寺 座禅、生活改善、人生相談 
宝泉寺禅センターは、座禅を中心にした「禅の生活」体験をとおして、自分を見つめ直し、自己成長をする為の修行の場です。

日程は年末年始の8泊9日で、お寺で年越しをすることにしました。

修行中のスケジュール

修行といっても一日中坐禅をするわけではなく(股関節が壊れてしまう…)、読経や作務の時間もあり、自由時間もかなりあるので、辛いものではありませんでした。スケジュールは下記のような感じです。

  • 5:20 起床
  • 5:40-6:00 太極拳
  • 6:00-7:00 坐禅(25分×2)
  • 7:00-7:20 朝課(大声でお経を読む)
  • 7:20-7:50 掃除
  • 7:50-8:10 朝食(作法に則って、無言で)
  • 8:10-9:00 休憩
  • 9:00-11:45 作務(掃除、繕い物、調理補助など)
  • 11:45-12:00 短い坐禅
  • 12:00-12:30 昼食(会話OK)
  • 12:30-16:45 外出可の自由時間
  • 16:45-17:00 短い坐禅
  • 17:00-17:20 夕食(作法に則って、無言で)
  • 17:20-19:00 休憩(シャワーなど)
  • 19:00-20:30 坐禅(25分×3)
  • 20:30-20:45 仏教聖典の輪読、読経
  • 20:45-22:00 休憩(談話室で雑談、シャワーなど)
  • 22:00 就寝

冬場だったので朝暗いうちから起き出さないのは最初辛かったですが、規則正しい生活のおかげで後半の日程はかなりすっきり起きられていました。昼に4時間ほど自由時間があり、京都市内に観光に行く方もいましたが、せっかくなので私は外出せず、お寺の本がたくさん置いてある場所で読書したりして過ごしていました。

食事について

お寺なので、当然精進料理です!と、言いたいところですが…こちらでは朝晩はゆるい精進料理(だしは使っていそう)、昼は卵ありでした。特に味が薄い…などもなく、健康的で美味しい食事がいただけます。

朝晩の食事は作法に則って食べなければならず、間違える(合掌を忘れる、音を立てるなど)と怒られたりして緊張感が漂います。作法が全然覚えられなかったのは少し辛かったですね。あと、食器をお湯で洗うだけなので、衛生面が気になってしまう方は難しいかも。この動画のような感じです。

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良かった点

無心になる時間ができる

坐禅は呼吸(を数えること)だけに集中できているのが良い状態だと習いますが、なかなか難しいです。修行4日目くらいからあれ?できてるかも?という瞬間が少しずつ出てきましたが、できているのかもわからない。

一方で、掃除などの作務に取り組む中で集中する方が私にはやりやすく、かなり頭がすっきりしました。スマホも基本的に使用禁止でロッカーに預けているので、デジタルデトックスというか、情報量が少ない状況に身を置けるのが良かったのかもしれません。普段いかに情報の洪水に身を晒しているか、人間関係などに悩んでいる時間が多いか、そしてそのような状況に疲れさせられているか、実感しました。

また、作法が細かく決められているというのも、自分で決断することの量が減らせると考えることができますね。有限の決断力をもっと重要なことに有効活用できるのかも。

普段出会わない人に出会える

一緒に修行していた方の中には、生活態度が悪く親にむりやり連れてこられた高校生や、地元が雪国で走り込みができないという理由で自分から申し込んだ高校生、進路に悩んで休学中で1ヶ月修行中の大学生、職場の人間関係に悩む化学メーカーのシフト班長さん(!)、毎年正月はこのお寺で過ごすという80代の方、日本で就職したばかりのベトナム人の方、などなど、多種多様な方々がいらっしゃいました。

色々な人がいましたが、修行という場では割とフラットに関わり合うことができて得難い経験でした。年齢などは関係なく、修行歴が長い方が短い方に教えたり、助けたりといった場面がよくみられました。面白かったです。

体調がよくなる

健康的な食事、規則的な生活、作務などでほどよく身体を動かすことで、かなり体調が改善しました。それまでもそこまで体調が悪いわけではありませんでしたが、謎の頭痛、だるさ、みたいなものが軽くなったような。もちろん、無心になれることで精神面に良い影響があり、その結果が身体にも出ているともいえると思います。

これからどうする?

坐禅修行が終わった後、しばらくは自宅で夜30分ほど坐禅をしてみていましたが、途中で寝てしまうことが増え、自然消滅してしまいました(・・;)

次に考えたのは近所のお寺の坐禅会に通うことですが、夕方早い時間に開催しているため仕事の都合で行きづらく続きませんでした。

坐禅というやり方にこだわりすぎず、家事をするときにラジオを流したりせず無心で取り組んだり、裁縫に没頭したり…というやり方のほうが私には合っているように感じています。

とはいえ、お寺の静かな環境で、みんなで(←重要)坐禅に取り組む、というのはなかなかに効果的な環境だと思いますので、休みが取れたら定期的に修行しに行きたいなーとも考えています。今はコロナで行けませんが…!(2020/8現在)

最後に

頭が雑念でいっぱいだー!集中力がない!という方、坐禅おすすめです。興味を持たれたら是非体験してみてはいかがでしょうか?不明点あればわかる範囲でお応えしますので、お問い合わせください。

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