筆者は2019年6月の試験で統計検定2級に合格しました。
受験しようと思ったきっかけや勉強時間についてお伝えします。
統計検定とは
統計検定ウェブサイトには
統計検定」とは、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
データに基づいて客観的に判断し、科学的に問題を解決する能力は、仕事や研究をするための21世紀型スキルとして国際社会で広く認められています。
日本統計学会は、中高生・大学生・職業人を対象に、各レベルに応じて体系的に国際通用性のある統計活用能力評価システムを研究開発し、統計検定として実施します。
https://www.toukei-kentei.jp/about/
とあります。各級の難易度は下記の通り。
1級 実社会の様々な分野でのデータ解析を遂行する統計専門力
https://www.toukei-kentei.jp/about/
準1級 統計学の活用力 ─ 実社会の課題に対する適切な手法の活用力
2級 大学基礎統計学の知識と問題解決力
私は大学で統計学を選択しなかったので、知識はほとんどゼロの状態。まずは大学生レベルを目指して2級を選びました。
2級は受験料5000円で、年2回 6月と11月に試験が実施されます。(※2020/6は中止)
1級は11月、準1級は6月のみの開催ですね。
受験しようと思ったきっかけ
工場内の別の職場の先輩に勧められたからです。ちょうど社内でも「データサイエンティストを養成しよう」という流れがありそのような話題になったのだと思います。
その先輩は前々から受けようと思っていたけど受けていない…とのことで、1級のテキストと過去問をくれましたが、ちょっと見て難しすぎたので背伸びせず2級かな、と。
仕事上でも、品質データと運転データの相関を「なんとなく」見てしまっていたので、もっとロジカルに考えられるようにするためにどうしたらいいか考えていました。そこで、統計学を勉強するとっかかりになるといいなと考えて受験を決めました。
勉強内容
- 公式テキスト 統計学基礎(2級対応)
- 公式過去問(2級)3年分
の2冊を購入しました。
まずは過去問1年分をテキストを見ながら解いていきました。一通り解けるようになったら、書籍の過去問あと2年分+統計検定ウェブサイトにある最新の過去問(下記ページ)を解いて正答率を確認。もう一度過去問を解き直して試験を迎えました。
毎日は勉強できていなかったと思いますが、30分〜1時間/日くらい、2019年4月から6月まで勉強しました。トータルの勉強時間で30-40時間くらいでしょうか。
もともと確率の考え方が異常に苦手なので、すべてを理解しようとはせず、データの読み取り・整理に活かせそうな手順だけは身につける!という考えで、数学的なところは疎かにしていたと思います。
あと、公式テキストは少しわかりづらい部分もあったので、理解できない部分は都度「統計WEB」の「統計学の時間」を見て参考にしていました。(というか、例えば「t検定」などと検索すると必ずヒットするので。)とてもわかりやすく解説されています。
結果
35問中25問正解で正答率71%、合格ラインが70%なのでぎりぎり合格 ^^;
独立、背反とか、確率変数とか、期待値とか、、全然理解できていなくて不正解が多かったです。
でも、私の性格上「検定を受ける」と決めない限り統計学の勉強なんて絶対にしていなかったと思うので、きっかけづくりとしては良かったのかなと思っています。
業務でも使う相関係数とかt検定とか回帰とかは理解できていましたし、良しとします。
まとめ
約1万円と30時間ほどをかけて、統計検定2級に合格しました。
本来の目的である「統計学を学ぶこと」よりも合格が目的化してしまったのが反省点です……。この年はエネルギー管理士の試験が8月に控えていたので詰め込み過ぎでしたね。
統計学の知識を身につければ、プラント内に無数にある温度計や圧力計、流量計などのデータをもっと活用して省エネルギーや製造コスト削減に貢献できると考えています。理解できていない点も多々あるので、引き続き勉強を続けていきます。
ご安全に!
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